夢幻は遥かユートピア

Tsuyoshi Domoto | 休止中

「ジョンの分まで生きなきゃね」

母が「ジョンの分まで生きなきゃね」と言った。それまでもらったどんな励ましの言葉よりも響き、ずっと止まっていた血が再び巡り出したかのような感覚だった。確かに楽になれたんだ。

 


それは私が嵐のような希死念慮に襲われ苦しんでる時で本当に唐突だったから驚き、ジョンヒョンの遺書を母に見せた。叫びだったと思う。彼の遺書を見て「一緒だ、これは私だ」と強く感じたからこのリアルな苦しみが伝わればと思った。今ならいけるかもしれないと。

「ジョンのせいじゃないよね...お疲れ様って何回でも言うよ」

あぁこの人も血が通っているのか。

母は辛い時隣に誰かがいて支えてもらったことがないという。◯◯が辛いと私も心が痛いとか、今はゆっくり休んでいいんだよと一度も言われたことがないらしい。全て1人で血反吐を吐きながら耐え忍び乗り越えて今生きている。強い。努力の人だと思う。尊敬もする。ただその経験からか他人に向けるナイフがとにかく鋭利で、元々HSP、そして今心がかなり弱っている私には突き刺さり襲ってくるものがある。だから母との関係は悩んでいた。でも今日、それはそれは輝かしい糸口が見えてきた。

 


揺れ動くものよ。

 

 

 

そしてジョンヒョン 、あなたの分まで生きようと思うことで私は心に熱い熱い熱い灯火を宿せる。どんなに馬鹿にされたって、ボロボロに傷がついて消えなくったって、私は私の心と精神と品位を温め守り抱きしめるよ。ジョンができなかったこと、私はたくさんするよ。今からでも何も遅くないよね。私は私のことちゃんと守る義務がある。あなたもだよ。あなたもに決まってる。あなたは幸せにならなくちゃいけない。でも、だからちゃんと

 

 

 

お疲れさま。