柑橘ちゃんのこと好きだよ

私はひとつ大切にしていることがある。

「他人の言葉は信じる」という事だ。斜めな見方をせず真っ直ぐ受け止める。受け取るのではなく受け止める。自分の事を信じるのが苦手だから、他人の言う事ぐらい信じたい。他人の評価に固執してしまう事は悲しい事だけど、受け止める事は悲しい事だと思わない。

私は私を嫌いと感じることが多い。でも、他人は違う。家族はちゃんと優しいし、この状態を認めてくれる人もいるし、親友だと思ってくれているであろう人の顔が思い浮かぶ。主治医やカウンセラーに大事に思ってもらえていると実感する瞬間もある。ネットでは「柑橘さんの綴る言葉が好きです」とか「辛い時柑橘さんに救われています」とか「あなたは本当に勇敢で強いと思います。優しさに溢れる文章を読ませていただきありがとうございました」とか「柑橘さんの文章は読みやすいく力強いです。豊かな知性、精神をお持ちなんだろうと思います。私も頑張ります」という泣き崩れそうになるような言葉をたくさん、ここに書き切れない程にもらったり、この前4人でキャスをしていて3人から一斉に「柑橘ちゃんのこと好きだよ」と言ってもらった時は本当に本当に嬉しかった。

全部全部、結晶だ。優しさというものは例えば無垢透明じゃなくたってれっきとした優しさなんだ。誰かが私にくれたそれを守り繋いでいける人になりたい。そしていつしか、私も私自身に愛という結晶を渡せる人になる。